【 罠猟の止め刺しについて 】

Category : 狩猟:注意点等

最近、罠猟(くくり罠)における止め刺しについて聞かれます。
急にメールが来るようになったのですが狩猟事故でもあったのでしょうか?
獲物の動きを固定するのが難しいですので、くくり罠の止め刺しは慎重に行うべきです。

※おしらせ
2014/09/24 【わな猟の止め刺しについて:追記】 にて環境省の解釈を掲載しました。
環境省鳥獣保護業務室の回答ですので、あわせてご覧ください。



まず、獲物の止め刺しを行う者について。
止め刺しを行う者は、罠を設置した狩猟者本人または同意を得た狩猟者になります。
ここでいう狩猟者とは、狩猟免許を所持し狩猟者登録を行っている者のことを指します。

狩猟免許を所持していても狩猟者登録をしていなければ狩猟者には該当しません。
法定猟具に掛かった獲物ですから、狩猟者以外の者が止めを行うことはできません。

では狩猟者登録を行っていない狩猟免許所持者が止め刺しを行った場合はどうなるのか。
この場合、鳥獣法に違反する可能性があり、狩猟免許の取消も有り得ると考えられます。



次に止め刺しで使用する猟具について。
環境省では「苦痛を与えない事が望ましい」と明記してあります。
ですので自由猟具に該当する剣鉈、または法定猟具の猟銃を使用するのが望ましいでしょう。

猟銃を使用する場合は、一定の要件を満たした場合のみ猟銃による止めが認められます。
猟銃を所持していない場合、3にあるように猟銃所持者に止めを依頼することができます。

1.獲物の動きが確実に固定できない、くくり罠のような構造のものに鳥獣が掛かった場合。
2.罠に掛かった獲物が、イノシシやシカ、クマ等のようにどう猛かつ大型である場合。
3.罠を仕掛けた狩猟者の同意に基づき、猟銃を所持する狩猟者が止めを行う場合。
4.銃器の使用にあたり安全が確保されている場合。
※ただし銃猟禁止区域では猟銃の使用ができませんので剣鉈による止め刺しとなります。

なお猟銃を使用できる者は、以下の条件を満たす必要があります。
1.狩猟または有害鳥獣駆除またはその両方の目的で猟銃所持許可を得ている者。
2.上記目的で許可のある猟銃を使用すること。
3.銃猟狩猟免許を所持し狩猟者登録を行っている者。



獲物の動きを封じることが難しく危険だと思ったら、猟銃所持者に依頼するのが無難です。
また猟銃の使えない区域での罠猟は避けるのが賢明です。

猟銃所持者の知合いが居ない、または剣鉈で止める自信が無い。
それならば、獲物の動きを制限できる箱罠を使うべきです。
法律で問題ない場合でも、狩猟者としてのモラルは持つべきです。

詳しくは狩猟読本や環境省ホームページ、各都道府県の担当部署へ。
法律等のルールは勿論、マナーとモラルを持った狩猟を行うべきと考えます。



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プロフィール

牧 浩之

Author:牧 浩之
・職業:猟師・西洋毛鉤釣職人
 
・狩猟の獲物は余すことなくできるだけ利用。羽や毛皮は仮剥製およびなめし加工をして、毛鉤用素材として販売しています。

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