【 鹿を追いかけ山を歩く日々 】

Category : 狩猟:山野を駆け巡った軌跡

猟期中、日の出とともに罠の見回りを開始します。
朝方は鹿との遭遇も多いので、油断せず気配を殺しながらの見回り。

罠に獲物が掛かっていなければ、そこから次の猟へと向かいます。
鴨狙いに行くこともあれば、そのまま山で鹿を追い求めることも。

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森の中を進み、鹿の気配を探す。
足跡や食痕、糞などを頼りに、鹿が居そうな範囲を予想する。

谷を挟んだ正面の山の尾根をじっと見て、鹿の通行を確認。
午前中、この猟場では鹿の群れが通るのをよく目撃する尾根である。

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猟期序盤、鹿は繁殖期真っ只中。
この時期はディアコールと呼ばれる鹿笛を吹き、オス鹿をおびき寄せる猟法がメイン。

オスの求愛コールを真似ると、縄張り意識を持ったオスが寄ってくる。
じっと木の幹に身を隠し、射程範囲に来るまでじっと待つ。

12月に入り、鹿の反応がなくなると、いよいよ忍び猟がメインになる。
鹿の居場所を予測しながら、ただひたすら気配を殺し森を歩く。

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尾根を慎重に進めば、大抵、鹿との遭遇が待っている。
後方から鹿に追いつくこともあれば、前方から近づいてくることも。
なので尾根を歩く時は油断禁物、常に周囲に注意を払う。

前方から近寄ってくる場合、個人的には狙いやすいと感じる。
太い木に姿を隠しあまり動かずにただ待ち、十分に近寄らせて撃てばいい。

後方に追いつく場合、これは大変である。
こちらから近づくため、音を立てぬよう神経を使わなければならない。
ちょっとでも音を立てると鹿が振り返り、人とばれればあっという間に散る。
なので鹿を確認したら何時でも射撃できるよう準備し、矢先を確認しながら進む。

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時に地面を這い進む。
太い木が無い場合、こうやって少しでも姿を隠す。

動かずただじっとしていれば、鹿が警戒することはまず無い。
簡単なようだが、これが難しい。
今か今かと待ちわびながら、ぐっと焦りをこらえる。

どうしても遠距離からの射撃を強いられるケースもある。
杉林は比較的静かに進みやすいが、広葉樹林はそうはいかない。
乾いた小枝や落ち葉が、こちらの存在を鹿に教えてしまう。

時に30m程度の距離から狙えることもある。
近づけないと判断すれば80mくらいから狙う場合もある。

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散弾といっても、鹿撃ちで僕が使うのはスラッグ弾というもの。
大きな鉛の弾頭が1つ入った、猪や鹿を狙う為の専用の実弾。
スラッグ弾にも色々あるが、今はスタンダードなものを使用している。

スラッグ弾の性能上、どうしても着弾点にバラつきが生じる。
なのでそれも計算し照準を合わせ、鹿を撃ち獲ることになる。

僕が照準をあわせるのは、鹿の首である。
理想は頚椎を打ち抜くことだが、ズレが生じても致命傷を与えられる。
弾が中れば鹿は確実にその場に倒れ、傷を負った状態で走ることはない。

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この日、杉林の先にある広葉樹林で鹿を発見した。
どう近づいても80mまで、その先は広葉樹の落ち葉でバレやすい。

地面に伏せ猟銃を安定させながら、鹿の首に照準をあわせる。
バンッ!と音が森に響き、一斉に鹿が散った。
火薬が燃えた臭いが漂うこの場から80m先に、一頭の鹿が横たわった。

「今日もなんとか食いつなげたなぁ。」

仕事として狩猟をする者としての素直な感想。
逃げられたが通用したら仕事としては成り立たない。
なんともまぁ厳しい道を歩んだものだ。






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プロフィール

牧 浩之

Author:牧 浩之
・職業:猟師・西洋毛鉤釣職人
 
・狩猟の獲物は余すことなくできるだけ利用。羽や毛皮は仮剥製およびなめし加工をして、毛鉤用素材として販売しています。

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