【ねじりバネ単式くくり罠】

Category : 狩猟:狩猟のあれこれ

朝一のフィールドはすっかり真っ白に霜が降り、南九州山間部も冬到来を感じます。
相変わらず鹿のメイン通りは空振りが続き、歩幅をうまく掴めていません。
通ってはおりますので見破るというよりは、鹿の運が勝っている。
そんなところでしょうかねぇ。

さてさて、自分は何種類かのくくり罠を使い分けています。
素人ながら罠の特徴を活かして、設置場所の地形に合わせて罠を選びます。
今回は地元の方達がよく使っている、ねじりバネを使ったシンプルなくくり罠をご紹介。
この罠はそこそこ力を加えないと発動しないので、イノシシやシカに的を絞ることが可能。
特に斜面の上下に設置し、上り下りする獣を狙うのにいいですね。

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一般的なくくり罠と違って非常にシンプルですから簡単に自作できちゃいます。
作るといってもくくりワイヤーと、踏込み箱・板くらいです。

箱は地元の人たちだと150mm×200mmで、高さは150mmといったところ。
バネ側は凹型に切れ込みを入れて、チンコロの抜け道を作ります。
その板のすぐ後に丸鉄などを固定して、引っ掛ける場所を作ります。
そして向かい側の側面に釘などで踏み板の支えを作っておきます。

バネの仕様はウデが各500~600mmで、2~3巻きの内径が45mmといったもの。
インターネットで1500円くらいで注文できると思います。

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くくりワイヤーを固定する腕の先端部に、グラインダー等で溝を掘ります。
そこに水糸などある程度強度のある紐を結び、チンコロを取り付けます。
チンコロは竹などなんでもいいみたいですね。
糸を結ぶところは溝をつけ、棒に引っ掛けるところは発動しやすいよう少し削るといいです。

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さてさて、設置していきましょう。
まずは踏込み箱を埋める場所の表面の土や枯葉をどけます。
これは捨ててはいけません!大事に取っておきます。

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スコップなどで箱が入る大きさまで穴を掘ります。
この際に出る土も、全部すててしまわないように注意。
バケツなどに移して、ある程度、とって置いてください。
もちろん表面の土や枯葉と混ぜてしまわぬよう注意です。

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箱の周りに土を流し込み、しっかりと抑えて固めていきます。
箱が動いてしまわぬようにしっかりと固めておきます。
この時に使うのは、先程、穴を掘ったときの土を使います。

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次にバネを隠す部分の表面土や落ち葉を避けます。
この時にバネを並べながらやると、バネを差し込む位置が掴みやすいですね。

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くくりワイヤーを固定していない方のウデを地面に刺します。
直角に刺すのではなく、地面に対して30度くらいの角度で刺すようにします。
こうすることでバネの弾きがより強く大きくなるわけです。

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バネが上手く刺さったら、一気に折り曲げてチンコロを引っ掛けます。
チンコロの頭を箱の丸鉄に引っ掛け、下の削った部分を用意しておいた引っ掛け棒に掛けます。
この引っ掛け棒が外れることで、バネが一気にはじけてくくるわけですね。

箱自体にバネの力が掛かりますので、箱の周りをしっかりと土で固める必要があるんですね。
箱を埋めたときの固定がおろそかだと、この時点で踏込み箱がどこかへ飛んでいきますので注意。

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踏み板の切れ込みを入れた方をバネ側にして、引っ掛け棒の上に載せてください。
反対側はクギなどの支えに乗せます。
支えはスムーズに板が落ちるように、クギなどの頭を採っておくといいでしょう。
これで獲物が踏込むと引っ掛けが下がりチンコロが外れ、ワナが弾かれるというわけです。

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あとはククリ部分をセットして、箱の隙間を枯葉などでふさいでいきます。
そして最初に取っておいた表面の土と枯葉を被せてカモフラージュしていきます。

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できるだけ現状復帰!
獣の足跡がありましたので設置後は若干違っていますが、掛けたのを忘れる!を目安に。
臭いはいずれ取れますから、時間を掛けてでも丁寧に設置するほうが吉と僕は思っています。


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斜面の獣道に下りの足跡があったら、このワナの出番です。
下りきったところから2~3歩ほどのところに仕掛けるようにします。
降りる寸前、ちょっとジャンプする個体が多いからですね。
飛んでいるということは、着地時の力はかなりのもの。
確実にくくっちゃうってわけです。


※法定猟具(くくり罠など)を使用し鳥獣を捕獲するには、わな猟狩猟免許が必要です。
※くくり罠のくくり部は直径12cmを超えるものは違法(一部地域では制限解除中)
※よりもどしおよび締め付け防止金具の無いものや、4mm以下のワイヤーは使用禁止です。






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テーマ: 狩猟・ハンティング
ジャンル: 趣味・実用

プロフィール

牧 浩之

Author:牧 浩之
・職業:猟師・西洋毛鉤釣職人
 
・狩猟の獲物は余すことなくできるだけ利用。羽や毛皮は仮剥製およびなめし加工をして、毛鉤用素材として販売しています。

・当ブログはリンクフリーですが、記事の引用等は無断転載はお断りしております。転載などありましたら一言いただけると嬉しいです。
 
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