【毛鉤職人として猟師として】

Category : 雑記:個人的見解等の備考

「毛鉤職人 収入」こんな検索ワードで当ブログを訪れる人がいるようだが・・・。
無料スペースだから小さく広告が出ているので「収入」というワードが引っ掛かるんだろう。
なんともいやらしい検索を掛けて来るものである。

この際だから、ぶっちゃけちゃうけれど、果てしなく生活は寒々としたものですよ。
もうシーズンオフになると、明日何食べるか本当に困ることだってある。
光熱費など月々の支払いを終えるたび安堵する、そんな生活っぷりです。
どこかに勤めてお給料をもらったほうが、全然、普通の生活ができると思います。

PC107018.jpg

毛鉤をネットで販売されている人も他にいるようですけど、副業としてされている方が多い。
自分の場合は副業は持たずやっていますから、厳しいってのもあるんですけどね。
でも副業というか趣味の延長っていうか、そういうのってプロとしてどうなの?って思うワケ。
こちとら生活懸けて毛鉤を巻き、狩猟に赴き、獲物をなめして材料へと加工している。
だから尋常じゃない取り組み姿勢には自信がある。

中途半端な気持ちでやっている連中と、同じ目線で見られるのは正直言って腹立たしい。
「プロタイヤー」という言葉がいつしか安売り文句みたいな存在になった。
別に資格がいるわけでもないから、毛鉤を売ることさえできりゃ誰でも名乗れる。
そんな安っぽい気持ちじゃないから僕は「毛鉤職人」という言葉を使い始めた。

PB306704.jpg

狩猟も真剣に生活を懸けてやっている。
資格や設備がないから獲物を食肉加工して販売することは出来ない。
しかし獲物の肉は貴重な食料であって、本当におとぎ話のような世界が我が家では日常。
鹿肉は有難い山の恵み。心からそう思う生活なのだ。

捕獲した獲物の毛皮は、丹精込めてなめし加工をする。
いい物を作れば、素直にいいと言ってくれるお客さんがいる。
商品づくりだけれど、基本、気持ちは物づくり。

PB196449_20131210130228b19.jpg

安売りは絶対しない。
自分が身に着けた技術、知識、葛藤、努力、色々なものが詰まっている。
それらを含め、材料費やらも考慮して値段を決める。
高いと思われるなら、その価値が認められないということ。
それはそれでかまわない。

幸い、お客さんに恵まれ、予約を頂いてはいるが決して麗しい生活には程遠い。
遠くに釣りに行くお金なんざないし、高くて性能のいいタックルなんて持っていない。
とうの昔にうっぱらったか、何年も使いまわしてボロボロになっている。
こちとら毛鉤で勝負!な世界に身を置いているから、それがせめてもの救い。

自分を削ってまでこの仕事を続けると思ったのは、素直にお客さんの期待があったから。
もちろん、家族の理解や支えも背中を押してくれた。

PB246585.jpg

昔からそうだったけれど、周囲と中々、同調できず浮き立つ一面が僕にはある。
目立とうというワケじゃないんだけど、何かこう変な道を歩きたがる。

家族の理解と支え、お客さんからの期待。
色々なものを背負って、今日も生活のため、生きるため森の中へ。
鳥や鹿の鳴き声を聞きながら自然と向き合い、そして罠を仕掛ける朝。

まぁひとつだけ威張れるとしたら「幸せ」ということかな。

あ、なんだ。
悪い人生じゃないわ。






● フライフィッシング用完成フライ & タイイングマテリアル
 H.M Favorite Flies

国産マテリアルを中心に、タイヤー目線で開発されたオリジナル品も。
国内フィールドで磨かれ上げたフライパターンも取り揃えています。
フライフィシイング用完成品フライのことならお任せください。


↓よろしければクリックしてランキング投票をお願いします。

にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ  にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ

テーマ: 狩猟・ハンティング
ジャンル: 趣味・実用

プロフィール

牧 浩之

Author:牧 浩之
・職業:猟師・西洋毛鉤釣職人
 
・狩猟の獲物は余すことなくできるだけ利用。羽や毛皮は仮剥製およびなめし加工をして、毛鉤用素材として販売しています。

・当ブログはリンクフリーですが、記事の引用等は無断転載はお断りしております。転載などありましたら一言いただけると嬉しいです。
 
・お気軽にメールください。釣場情報や加工技術等はお答えいたしておりません。生活が掛かっていますからご理解ください。獲物の肉の販売は致しておりません。
info@hm-favorite.com

Twitter
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク